機構長あいさつ

機構長 立本成文 人間文化研究機構(略称:人文機構) は学問的伝統の枠を超えて、諸分野を連合し、自然環境をも視野に入れた人間文化研究の総合的研究拠点を形成し、そこから新しいパラダイムを創出することによって、自然と人間の歴史的営為が、地球規模で複雑に絡みあって生じる21世紀のさまざまな難問に立ち向かう手掛かりとしようとしてきました。

 法人化後12年目に入り、いよいよ中期目標・中期計画の第2期の最終年を迎えることになり、今までの軌跡を総括するとともに、第3期を新しい研究体制で出発しようと昨年度より努力してまいりました。

 人文機構は多様な人間文化の研究に携わる6つの大学共同利用機関から構成されています。国立民族学博物館(民博、大阪千里) 、国立歴史民俗博物館(歴博、千葉佐倉)、国際日本文化研究センター(日文研、京都桂)、総合地球環境学研究所(地球研、京都上賀茂)、国文学研究資料館(国文研、東京立川)と国立国語研究所(国語研、東京立川)の6つです。各機関はさまざまな学術分野にわたる研究者を擁していて、それぞれユニークな研究スタイルを生み出していますが、同時に各機関共通に総合性、研究教育の卓越性、共同利用・共同研究の高度化、社会連携・社会貢献の実現を使命と考え、人間文化研究の新しいパラダイム構築実現への準備をしております。

 平成25年3月にまとめました『人間文化研究機構のあり方』で提言された(1)総合的研究の新たな展開、(2)海外との連携・協力の推進、(3)デジタル時代への対応、(4)社会との双方向的な連携の強化、(5)次代を担う若手研究者の育成を重点課題として、一層の機能強化を図り、ひいては知的社会の質の向上に資することという基本方針を実質化していくことによって、第3期の像は具体化を帯びてまいりました。

 国立大学法人等の改革プランを活用しながら、人間・社会・風土を真に豊かにするために、専門分野、社会、習俗の壁を超えて人間文化と知識・伝統を創造的に再構築しようとする人文機構への、さらなるご支援、ご指導をお願い申し上げます。

 

平成27年4月

大学共同利用機関法人 人間文化研究機構

機構長 
立本 成文

 

 

機構および6機関の場所
総合地球環境学研究所 国際日本文化研究センター 国立民族学博物館 人間文化研究機構 国立歴史民俗博物館 国文学研究資料館 国立国語研究所