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連携展示

 機構は研究の成果を、刊行物・データベース・講演会・シンポジウムなどに加えて、展示によって迅速に国民に公開し、理解を進める、特色のある社会連携を行っています。

とくに、国立歴史民俗博物館国立民族学博物館は大規模な展示施設を有し、常設展示・企画展示を行っており、平成25年からは国文学研究資料館も常設展示を開始しました。

 機構の特徴を活かした展示のひとつとして、複数機関が連携して実施する「連携展示」を推進しています。

 

開催中・開催予定の連携展示

夷酋列像−蝦夷地イメージをめぐる 人・物・世界
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夷酋列像−蝦夷地イメージをめぐる 人・物・世界−

 

実施代表者:国立民族学博物館 日真吾
<巡回展>  
1)北海道博物館 :平成27年9月5日(土)〜11月8日(日)【終了】

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2)国立歴史民俗博物館:平成27年12月15日(火)〜平成28年2月7日(日)

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3)国立民族学博物館 :平成28年2月25日(木)〜5月10日(火)

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主催:人間文化研究機構・国立民族学博物館、「夷酋列像」展実行委員会(北海道博物館、一般財団法人北海道歴史文化財団、北海道新聞社)、人間文化研究機構・国立歴史民俗博物館 

 

 「夷酋列像」とは、1789(寛政元)年、東蝦夷地の東部(現在の北海道東部)で起きたアイヌの蜂起(クナシリ・メナシの戦い)の収束に功績のあった12人のアイヌの有力者を描いた絵画です。
この絵画は、松前藩家老をつとめた画人・蠣崎波響(1764-1826)が手がけたもので、フランス・ブザンソン美術考古博物館所蔵の自筆本のほか、国内に複数の模写が存在します。
本展では、その自筆本と模写本、粉本を集め、本作の伝播の様相をたどるとともに、日本文化のなかで「夷酋列像」が果たした役割を示します。さらに、18世紀の蝦夷地と中国やロシアを含めた北東アジアのつながりを、アイヌ民族の実物資料をつうじて紹介します。
なお、この展覧会は北海道博物館の開館を記念した特別展として開催し、国立歴史民俗博物館では特集展示、国立民族学博物館では特別展として巡回します。

終了した連携展示

武器をアートに―モザンビークにおける平和構築
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武器をアートに―モザンビークにおける平和構築

実施代表者:国立民族学博物館 吉田憲司

平成27年10月17日(土)〜11月23日(月)

  東京藝術大学大学美術館  sankaku展示詳細

主催:東京藝術大学 人間文化研究機構・国立民族学博物館

 

 モザンビーク共和国は、南部アフリカに位置する、インド洋に面した人口2500万人ほどの国です。モザンビークでは、1975年の独立以来1992年まで続いた内戦のために外国から大量の武器が供給され、戦争終結後も住民のもとに残されました。1995年、この武器を農具や自転車と交換し、武装解除を進める「銃を鍬に」というプロジェクトが開始されます。人々の手元にあった武器は、鍬や犂、自転車、ミシンなどの生活用具と交換されて平和な生活の助けとなり、一方回収された武器は細断され、アーティストの手によって作品に生まれ変わることになりました。今、破壊の道具はモザンビークの人々のメッセージを伝える作品となって、モザンビーク国内のみならず、大英博物館をはじめとする多くの海外の美術館・博物館に収蔵され、平和への切なる願いを発信しています。

 本展では、国立民族学博物館が収集した作品と、「銃を鍬に」のプロジェクトを支援してきたNPO法人えひめグローバルネットワークが所蔵する作品を展示し、アートに結実した平和構築の営みを紹介しました。
みんぱくおもちゃ博覧会
ポスター

東日本大震災復興特別企画 みんぱくおもちゃ博覧会
大阪府指定有形民俗文化財「時代玩具コレクション」

 

実施代表者:国立民族学博物館 日真吾

平成26年5月15日(木)〜8月5日(火)

国立民族学博物館企画展示室 sankaku展示詳細

<巡回展>

岩沼市、石巻市、気仙沼市での分散展示ののち、東北歴史博物館にて約200点すべての資料を展示します。 sankaku展示詳細

  

平成26年9月11日(木)〜10月5日(日) 岩沼市民図書館ふるさと展示室
平成26年9月12日(金)〜9月21日(日) 石巻市「まんがる堂」2階オープンギャラリー
平成26年9月13日(土)〜9月23日(火) 気仙沼「海の市」2階オープンスペース
平成26年10月11日(土)〜11月30日(日) 東北歴史博物館特別展示室

 

主催:国立民族学博物館、東北歴史博物館

 

 本展示は、平成25年に国立民族学博物館に大阪府より寄贈された大阪府指定文化財「時代玩具コレクション」によって構成されています。本コレクションは、昭和50年代から収集されたコレクションであり、江戸時代以降の日本の玩具史の全容を知ることができるもので、日本のサブカルチャーを象徴するものの一つとして海外でも注目されている「マンガ文化」とも密接に関連しています。本展示では、「ブリキ製玩具」、「マスコミ玩具」、「カード玩具」、「盤上玩具(ボード玩具)」という4つのテーマに沿って「時代玩具コレクション」を紹介します。

また、本展示は、国立民族学博物館での展示にとどまらず、平成23年の東日本大震災後、本館が参加した文化財レスキューの地である、岩沼市の市民図書館 ふるさと展示室、石巻市の「まんがる堂」、石ノ森萬画館、気仙沼市の「海の市」および多賀城市にある東北歴史博物館で開催し、新たな人間文化研究の連携関係を結ぶものとなります。 
武器をアートに―モザンビークにおける平和構築
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武器をアートに―モザンビークにおける平和構築

実施代表者:国立民族学博物館 吉田憲司

平成25年7月11日〜11月5日 国立民族学博物館 sankaku展示詳細

主催:国立民族学博物館

総合地球環境学研究所

 アフリカのモザンビークでは、1975年の独立後1992年まで続いた内戦の結果、戦争終結後も大量の武器が民間に残されました。現在、この武器を農具と交換することで回収し、武装解除を進めるとともに、回収された武器を用いてアートの作品を生み出し、平和を訴えようという、TAE「銃を鍬に」というプロジェクトが進められ、内戦後の平和構築のモデルとして国際的に注目を集めています。

 さきごろ、このプロジェクトの一環として、日本に住む人びとへのメッセージを込めて《いのちの輪だち》(Cycle of Life)という作品が制作され、民博におさめられました。それをうけ、民博では、2013年7月から11月まで、企画展「武器をアートに―モザンビークにおける平和構築」を開催し、《いのちの輪だち》をはじめ、民博で収集した作品と、「銃を鍬に」のプロジェクトを支援してきた日本国内のNPO 法人「えひめグローバルネットワーク」が所蔵する作品をあわせて展示し、アートを通じて平和を築く営みを紹介しました。

 今回の展示は、平和とは何か、戦争のない世界を実現するために私たちひとりひとりに何ができるのか。それを考える契機を提供するものとなりました。

東日本大震災と気仙沼の生活文化

実施代表者:国立歴史民俗博物館 小池淳一

平成25年3月19日〜 9月23日 国立歴史民俗博物館 sankaku展示詳細

 

 生活のさまざまな面に大きな被害を与えた東日本大震災に対応して、機構の国立歴史民俗博物館、国文学研究資料館、国立民族学博物館は連携して文化財のレスキュー事業に取り組みました。

 本展示ではそうした3機関における資料の救出や安定化に関する取り組みを紹介するとともに、国立歴史民俗博物館が気仙沼市を中心として行ってきた活動とそこで確認された資料から、改めて気仙沼における生活文化の展開を跡づけようとしました。

記憶をつなぐ―津波被害と文化遺産
ポスター

記憶をつなぐ――津波被害と文化遺産

実施代表者:国立民族学博物館 日高真吾

平成24年9月27日〜11月27日 国立民族学博物館 sankaku展示詳細

平成25年1月30日〜 3月15日 国文学研究資料館 展示詳細

 

 多くの文化財にも被害をおよぼした東日本大震災に対して機構は、東京文化財研究所に本部がおかれた「東北地方太平洋沖地震被災文化財等救援委員会」に協力するために迅速な予算措置を行いました。このなかで、国立民族学博物館、国立歴史民俗博物館、国文学研究資料館は、民俗資料や行政文書を中心に積極的なレスキュー活動(救出・一時保管・応急措置)を展開しました。

 本企画展では、その3つの機関が東日本大震災でどのような活動を行ったのかを報告し、震災後、被災地が復興するなかで、東日本大震災の記憶をどのように継承していこうとしているのかを紹介しました。また、関連書籍として、日真吾編『記憶をつなぐ―津波災害と文化遺産』(千里文化財団)を刊行しました。

洛中洛外図屏風歴博甲本
洛中洛外図屏風歴博甲本(歴博蔵)

都市を描く──京都と江戸

平成24年3月27日〜5月6日

第T部 「洛中洛外図屏風と風俗画」

国立歴史民俗博物館 sankaku展示詳細

平成24年3月28日〜5月6日

第U部 「江戸名所と風俗画」

国文学研究資料館 sankaku展示詳細

実施代表者:国立歴史民俗博物館 小島道裕

 

 中世〜近世の都市社会の様相を知る上で、具体的な都市を題材に描かれた絵画は、とても重要な素材です。国立歴史民俗博物館と国文学研究資料館は、教員を中心に「都市風俗画研究会」を続けていますが、それをふまえて京都と江戸を描いた絵画資料の展示を実施しました。
  京都に関しては、国立歴史民俗博物館が6点を所蔵している各時代の洛中洛外図屏風や、屏風絵などの風俗画について、歴史的な展開を考え、江戸については、「江戸図屏風」などの都市図のほか、浮世絵や職人尽絵、絵入りの版本などを用いて、とくに名所がどのように表象されたかをあつかいました。
  両館が新たに収蔵した初公開の資料や、機構外部の機関が所蔵する著名な作品も展示し、洛中洛外図屏風歴博甲本の復元複製もお披露目しました。タッチパネルによる拡大装置や、eラーニングなどの電子的なメディアも使って、描かれた内容を一緒に考えていただけるように、工夫も試みました。
 展示期間中には、展示内容をめぐって、両館で連続シンポジウム「描かれた都市の風俗と名所」(江戸編:4月14日、京都編:4月21日)も開催しました。

地球への感性
子どもたちがつくる国連環境
ポスター展Workshop報告書
「地球への感性―創造的な
鑑賞による学びの実践」

地球の感じかた─子どもたちに伝える自然と文化

平成23年11月 愛・地球博記念公園 愛知県

平成23年12月 台東大学 台湾

総合地球環境学研究所/国立歴史民俗博物館/国立民族学博物館/国際日本文化研究センター

実施代表者:総合地球環境学研究所 阿部健一

 今日的課題である地球環境問題の解決と異文化の理解。そのために重要なのは、子どもたちを対象とした活動です。本展示では、総合地球環境学研究所が所蔵する『国連子ども環境ポスター原画コンテスト』応募作品を活用し、研究者が子どもたちに語りかける場を一連のワークショップ・展示のなかに設けます。
  これまでの国内での活動実績と連携研究「日本およびアジアにおける人と自然の相互作用に関する統合的研究──コスモロジ−・歴史・文化」の成果をふまえ、海外機関との連携により、日本と世界の子どもたちの「感性」を展示することで、健全な知性とともに、自然と文化に関する鋭敏で豊かな感性を育むことをめざします。

自分たちで作る『国連子ども環境ポスター展』 Part3 子どもたちが感じた「生物多様性」

平成22年10月中旬 愛・地球博記念公園 愛知県

平成22年11月    奈良県河合町立文化会館

平成22年12月中旬 石川県立音楽堂

主催:総合地球環境学研究所 sankaku展示詳細

国立歴史民俗博物館

国立民族学博物館

 総合地球環境学研究所では、連携共同推進事業として過去に2カ年にわたり小学校高学年を対象に、国連子ども環境ポスター展応募作品を活用した活動を行ってきました。世界中の子どもたちが描いた環境ポスターについて、日本の子どもたちが気に入ったポスターを選択し、そのポスターの中にどのような生物多様性が描かれているのか、作者のメッセージを読み取り、そのうえで日本のメッセージを書き込みます。このようにして作成された作品を一般公開していきます。

アジアの境界を越えて(歴博)アジアの境界を越えて(民博)
チラシ(左:歴博、右:民博)

アジアの境界を越えて

平成22年 7月13日〜 9月12日

平成22年10月14日〜12月 7日

主催:国立歴史民俗博物館 sankaku展示詳細

国立民族学博物館 sankaku展示詳細

 境界とは、二つの世界が接し重なるところです。視点や立場によって姿かたちを変え、歴史の中に実にさまざまな境界の姿がみえてきます。連携研究「ユーラシアと日本:交流と表象」では、境界をキーワードのひとつとして人文学の諸分野が議論を重ねてきました。その成果を、展示という形で情報発信します。古代と近現代における境界を眺めることによって、現代のわれわれがもつ「境界」というイメージを相対化する場を提供します。

チベット ポン教の神々
チラシ(国文研)

チベット ポン教の神がみ

平成22年7月2日〜9月10日

主催:国文学研究資料館 sankaku展示詳細

国立民族学博物館

 国立民族学博物館は1995年以来、ポン教について調査研究を積み重ねてきました。その成果の一部として収集したポン教図像資料から、主としてポン教の神々の構造をタンカを通じて示すとともに、ポン教の歴史や現代における分布、現実に行われる儀礼などを紹介しました。チベットの基層文化としてのポン教を広く一般公衆に知ってもらうことにより、日本人のアジア理解を深めることを目的として展示しました。

水の器
チラシ(地球研)

水の器――手のひらから地球まで

平成22年3月25日(木)〜6月22日(火)

主催:国立民族学博物館 sankaku展示詳細

総合地球環境学研究所

 

 

 

 

百鬼夜行の世界
チラシ

百鬼夜行の世界

平成21年7月18日〜8月30日

主催:国立歴史民俗博物館 sankaku展示詳細

国文学研究資料館 sankaku展示詳細
国際日本文化研究センター

 近年、創造力の文化や精神世界の高まりとともに、その一環として怪異や妖怪画が注目を集め学際的な研究が展開されています。国際日本文化研究センター、国立歴史民俗博物館、国文学研究資料館では、これまで怪異・妖怪に関する共同研究や異界についての企画展示を開催し、関連する資料の収集を行ってきました。その成果を展示しました。

幻の博物館の「紙」

ポスター(国文研)

幻の博物館の「紙」―日本実業史博物館旧蔵コレクション展

平成19年5月28日〜 6月15日

主催:国文学研究資料館 sankaku展示詳細

平成20年1月16日〜 2月11日

主催:国立歴史民俗博物館 sankaku展示詳細

 財界人として活躍した渋沢敬三(1896〜1963)は、戦前に「近世経済史博物館」の設立を構想し、近世・明治の資料収集を行いました。この構想は戦後、「日本実業史博物館」として続けられましたが、ついに実現しませんでした。博物館設立のための収集資料は、1962年に、文部省史料館(現、国文学研究資料館)に寄贈されました。

 展示は、博物館の「製紙」部門に関わる様々な紙資料を公開するもので、機構の連携研究「日本実業史博物館資料の高度活用」の研究成果です。

うたのちから(歴博)うたのちから(国文研)
展示図録(左:歴博、右:国文研)

うたのちから―和歌の時代史

平成17年10月18日〜11月27日 sankaku展示詳細

うたのちから―古今集・新古今集の世界

平成17年10月28日〜11月18日sankaku展示詳細

主催:国立民族学博物館

国文学研究資料館
 平成17年(2005)は、最初の勅撰和歌集である『古今和歌集』が編纂された延喜5年(905)から1100年、第8番目の勅撰和歌集『新古今和歌集』が編纂された元久2年(1205)から、800年の年に当たります。
 「うた」は、『古今和歌集』を規範としながら、貴族から武士、民衆へとさまざまな階層に広がり、宗教・政治などのさまざまな文脈と結びついて享受されてきました。文学のみならず、美術・工芸品、衣装などへ多様な影響を与え続けてきた「うた」の「ちから」に迫りました。